感謝

球場に行きたかった…


緒方、23年の現役生活に幕

 広島東洋カープの今季最終戦となる巨人戦が10日、広島市南区マツダスタジアムであった。緒方孝市外野手(40)の引退試合を兼ねた一戦は、3万2092人が観戦。23年にわたる現役生活と、新球場元年のフィナーレを盛り上げた。

 ファンは「私たちは忘れない」と記したポスターを掲げて声援。緒方は八回表から中堅の守備で出場し、その裏の現役最後の打席で右中間三塁打を放った。試合は1―0でカープが勝利した。

 試合後のセレモニーで、緒方は「カープのユニホームを着て、23年間野球ができたことを誇りに思います」とあいさつ。グラウンドを一周し、ナインに胴上げされて球場を去った。


緒方孝市選手 引退挨拶>
子供の頃の夢はプロの野球選手になることでした。その夢が現実となってカープに入団して、23年間も大好きな野球を思いっ切りやれました。人に負けたくない、この世界で何とか成功したい、そういう思いで一生懸命バットを振って、ガムシャラに練習してきました。常に全力で試合が終わればユニフォームが真っ黒に、そんな選手でありたい、そうありたいと最後の最後まで思っていました。気がつけばそのユニフォームが汚れなくなり、そして走ることも守ることも自分の思うようなプレーができなくなったと感じ、引退を決意しました。本当に怪我の多い野球人生ではありましたが、家族の支え、チームの仲間の支え、そして何よりファンの支えによって、ここまで来れた野球人生です。最後になりますが、カープのユニフォームを着て23年間野球をできたことを誇りに思います。ありがとうございました。


ありがとう。本当にありがとう。