宮脇

高松といえば、私の高校時代の同級生にして初代ギリギリギリシャのY氏が修学旅行で訪れ、この地に宮脇書店が異常なまでに多いことに関する分析を綴った『書店群』*1と題する名文*2を感想文集に寄稿したことで四海に名を轟かせている。で、実際にその宮脇書店を探すべく市内へ。しかし目的の宮脇書店はなかなか見つからない。そこでロイヤルパークホテル高松のフロントにタウンページを借りてみたところ


まさしく群である



そのなかで瓦町店に目星をつけ、タウンページに記載された瓦町2-12という場所をフロントに聞いたところ、


「あっ瓦町2-12の場所ですか?このあたりですよ、角に書店があります。」


高松市民にとってまさにメルクマールとして愛されている宮脇書店。行ってみるとこんな店構え。



そしてこんな本が話題に。



しかし残念ながら、Y氏が大興奮した岩波文庫は瓦町店には一冊もなく、私はY氏になんと報告すればよいのかと、言葉を失った。


気を取り直して小沢昭一著『散りぎわの花』(文春文庫)を購入し、記念としてY氏名義で領収書を切ってもらう。


ちなみにjcjil君によれば、宮脇書店は宮崎にもあるそうな。大書店群・宮脇書店、万歳!

*1:「しょてんのむれ」と読む。

*2:Y氏は文中で、絶版となっているはずの『仕事と日』(アリストパーネス著/岩波文庫)が新刊状態で3冊も置かれていることに狂喜乱舞し、その上で宮脇書店が多店舗展開を行っていることに様々な仮説を提起しながら、しかし最後には「そんなこと、どうでもよいではないか。」とみつまJAPAN張りの大胆な考証放棄を宣言するのであった。