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外語生の溜まり場


「塾は禁止」 教育再生会議で野依座長が強調

 政府の教育再生会議野依良治座長(ノーベル化学賞受賞者)が8日に開かれた「規範意識・家族・地域教育再生分科会」(第2分科会)で、「塾の禁止」を繰り返し主張していることが、同会議のホームページに掲載された議事要旨でわかった。しかし、再生会議が21日にまとめた第1次報告の原案には「塾の禁止」は盛り込まれていない。

 議事要旨によると、野依氏は「塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだ。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」と再三にわたって強調。「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」と訴えた。

 JR東海会長の葛西敬之氏は「日本の数学のレベルは学校ではなくて、塾によって維持されている、という面もある」と反論したものの、事務局側は「公教育が再生されれば、自然と塾は競争力を失っていく。結果的になくなる」と同調、国際教養大学長の中嶋嶺雄氏も「野依座長のおっしゃったように塾禁止ぐらいの大きな提言をやらないと」と野依氏に賛同するなどひとしきりの盛り上がりを見せた。

2006年12月23日(土)22:57


「昔できたことがなぜ今できないのか」が単なる疑問提起ではなくあくまで反語的に語られていることに注目しよう。つまり野依氏は「昔できたんだから今もできるはずだ」と言っている訳だ。そんな呑気な考え方しか持てない老人が「公教育を再生させる代わりに」という夢物語を前提として「塾禁止」を提言している。こんなバカな話に「有識者」の皆様方が大方賛同するというのだから、実に愚かだ。


そしてバカな賛同者のひとりとして中嶋嶺雄クン(70)*1が登場。東京外国語大学の学長時代に五大学連合構想*2などという亡校の暴論をブチあげて失敗し、建物は古いが立地の良かった西ヶ原校舎を府中のド田舎に移転させた*3犯罪的人物が、いま「ノーベル賞」の肩書きにクラリとやられて太鼓持ち。このような非教育的人物が「教育再生会議」とは実に噴飯である。

*1:写々丸風。

*2:東京医科歯科大学東京外国語大学東京学芸大学東京工業大学一橋大学による五大学を一法人化して東京大学に伍する教育研究機関にしようという構想。具体化する前に東京学芸大が教授会の反対で離脱し、その後言い出しっぺの中嶋嶺雄の暴走に他大学が反発。結局四大学による単位互換制度という形で収束した。

*3:旧校舎出身のOB・OGは現校舎を「府中国際大学」と蔑称する。