甘味

合掌


勉強をすると脳の働きが活発になり糖分が欲しくなるようである。



甘いものは欲しい。しかし買う金はない。



しかし、幸い我が家には砂糖が10kgある。だからといってそれをただ舐めるのは芸がない。私は蟻ではないのだ。



砂糖だけで作れる菓子はないのか、と考え思いついたのが



金平糖



どうやって作るのかを知りたくて調べてみた。金平糖専門のエビス堂によると、以下の通りだ。



金平糖の作り方>

  • 核はザラメを使用しています
    • 昔は、金平糖の中心にはケシの実・ソバの実・あわなどが使われていましたが、現在は透明感を出すために『白ザラメ』を使います。大きさはだいたい米粒程度。



白ザラメなら我が家にある。1kgある。大丈夫だ。続きをみてみよう。


  • 主原料はグラニュー糖です
    • 原材料は99.8%グラニュー糖です。かなりの純度の高い上質な砂糖を使用しております。金平糖は砂糖の固まりと言っても過言ではありませんが、味と形は大変奥の深いものなのです。なぜなら、じっくり14日間もかけて結晶化する課程で、うま味とコクができ、なんといっても愛情タップリの「汗と涙の結晶」だからです!



ラニュー糖もあるぞ。やはり1kg。金のない私でも出来そうだ。


  • 行程1 グラニュー糖を水で溶かします
    • そのグラニュー糖を大きな釜に入れて水と共に溶かします。こんな感じに溶かすわけです。

 こんな感じ



大きな釜はないが、鍋ならある。まだまだ大丈夫。


  • 行程2 糖蜜を掛ける
    • ドラという斜めに傾いた大鍋のようなモノがありますが、ここに金平糖がたくさん入っています。この大鍋はゆっくりと回転していて、ドラの下からはガスバーナーで稼働中は常時あぶっています。その日の温度・湿度で火力を調節いたします。もちろん夏や冬といった季節にも大きく左右します。長年の経験と勘が頼りです。



規模が大きいが、家庭サイズでもどうにかなるはずだ。いや、どうにかしなければならない。「甘いものが食いたい」という強い信念を貫かねばならない。


  • 金平糖の成長過程
    • 金平糖がコロコロ転がる音は、まるで『ザ、ザァーッ』波のようです。この金平糖に上図で溶かした糖蜜を少しづつ掛けて行きます。金平糖が乾いたら糖蜜を掛けて、乾いたら掛けて‥‥それを毎日9時間延々続けるわけです。このドラはもちろんトイレ中・食事中も稼動してます。ですから稼動中は手が放せません。そして出来上がるまでには約10日ほどかかります。気の長くなるような作業が続きます。

 1日目    8日目



毎日9時間?出来上がるまでには約10日ほど?



よく読めば、上の方に



じっくり14日間もかけて結晶化する課程で、うま味とコクができ、なんといっても愛情タップリの「汗と涙の結晶」だからです!



と書いてある。2週間で「汗と涙の結晶」が出来ると思えば何ともお手軽ではないか、などと酔狂なことは言ってられない。試験は明後日なのだよ。金平糖など作っている場合ではない。



要するに、蟻のように砂糖をそのまま舐めながら勉強した方がよいということか。トホホ。


<今日の教訓>
金がないことを嘆くより、砂糖があることを喜べ。そして勉強をしろ。